資金管理の徹底の必要性と株価急落時、安値局面で起こること




安値局面は先物、株、ETFの買い場となりますが、
安値局面では、悪材料が多数あり、投資家心理が総悲観になる中で、
投資家の投げ売りの連鎖、追証売りの連鎖が大量に起こります。

このような時に、他の投資家と一緒に投げ売りして大きく損をしてしまうと、その後の立て直しも時間がかかり、難しくなってしまいますので、そうならないように予め注意する必要があります。

逆に、他の投資家よりも損失が軽微であったり、
全く悪影響を受けない状況であれば、他の投資家が身動きが取れない時に、千載一遇の買い場でしっかりと買うことができ、
その後の大きな反転上昇で利益を上げることが可能になります。

安値局面で起こることは、
安値で投げ売りせざるを得ない投資家が投げ売りし、その安値を新たな投資家が買うことになります。
投げ売りの注文が約定するということは、他の投資家から買い注文が出されているということであり、
「すぐにでも売りたい投資家」と「安いから買いたい投資家」の
注文が約定することになります。

また、数年に一度起こる規模の大暴落の場合は、
多くの投資家の信用取引や証拠金取引のポジションは、ほとんどが強制で投げさせられるような状況に発展します。
近年では2020年3月のコロナ大暴落が挙げられます。
その結果、退場に追い込まれる投資家も増えることになりますが、
同時に、その大暴落をチャンスに変える新たな投資家も台頭してきます。

そして、安値で買った投資家はそう簡単には投げ売りはしません。

よって、安値局面で起こることは、投資家が入れ替わる(株主が入れ替わる)ことです。
それまで含み損を抱えて苦しんでいた投資家がポジションを手仕舞いし、新たな投資家がポジションをとることになりますので、
安値局面では投資家が入れ替わることになり、相場のあく抜けにもなりますので、そこから相場つきが変わりやすく、大きな反転上昇が起こる一因になるのです。

相場が重要な安値をつけると、それまでの弱かった相場が一変し、
大きな反転上昇が開始します。
悪材料や悪い状況が何も変わっていなくても、大きな反転上昇が開始しますので、その反転上昇を懐疑的に見る投資家が多い状態になりやすいですが、そのような環境下で相場はどんどん上昇していきます。

2020年3月のコロナ大暴落の安値後の相場も、まさにこのような形で相場は上昇していきました。
以上のような相場の構造を予め理解しておくと、相場が底打ちして
大きな反転上昇が開始した後に、安易に先物売りや株の空売りで売り上がって損失を出してしまうことを防ぐことができますし、多くの投資家が懐疑的に反転上昇を見ている中でも、自分はしっかりと相場のトレンドに乗って買い戦略をとることが可能になります。