イベントや材料と、株価の値動きの考え方。証券口座の運用状況




サイクルボトムを打つまでの値動きと打った後の値動きの違い

上図の通り、サイクルボトムを打つまでは、悪材料が出る度に株価は安値を更新しますが、
サイクルボトムを打った後は、悪材料が出る度に株価は安値を切り上げる値動きとなります。
よって、有効な売買戦略についても、サイクルボトムを打つまでと、打った後では真逆になり、
サイクルボトムを打つまでは悪材料の度に売りが正解ですが、
サイクルボトムを打った後は悪材料の度に買いが正解となります。
このように、株価の値動きと材料については、その材料の中身は重要ではなく、その後の値動きが重要であり、
それまで安値を更新してきた相場が、安値が切り上がる相場に転換した場合は、
上記のサイクルボトムや重要な安値をつけた後の上昇相場に転じたとみることになります。
日経平均のサイクルの図については、高田資産コンサルのブログに掲載しております。

“投資家目線での思考”と“解説者目線での思考”の違いも理解する

株式投資や、先物取引で利益を上げるためには、
“投資家目線での思考”と“解説者目線での思考”の違いも理解しておく必要があります。

例えば、材料をきっかけに相場が乱高下する場合もよくありますが、
“投資家目線での思考”に立てば、その理由や原因は重要ではなく、調べる必要もありません。
しかし、“解説者目線での思考”であれば、
その理由や原因を調べて後講釈として説明することになりますが、
株式投資や先物取引等で利益を上げるためには、
“投資家目線での思考”で相場に臨む必要があります。

つまり、“解説者目線での思考”は、
都合の良い材料やテクニカル、根拠の無い憶測で、どうにでも相場の解説をすることができるため、相場の売買での利益には全く役に立ちません。
“解説者目線での思考”では材料に振り回されたり、チャンスを逃し続けて相場で勝てないのです。

よって、同じテクニカル指標を見ていても、思考の違いによって、結果が大きく変わり、エリオット波動もその他のテクニカル分析も、相場で勝つためには“投資家目線での思考”で見ていく必要があるのです。

相場が動く理由については、仮に、
・“何月何日頃に、●●の材料が出て急落する”
・“●●の材料が出たら急落してもすぐに急反発する”
・“●●の材料が出たら急上昇後に急落する”
などのように、
いつ材料が出て、その材料が出た場合に株価がどう動くのかが事前にわかるのであれば、
材料で株価が動く理由や、その材料を知る意味や調べる意味がありますが、
相場での材料は結果的に後講釈であることが多いですので、
“投資家目線での思考”に立てば、相場での材料は、
「取るに足らないどうでもよい事」だと言っても過言ではありません。

しかし、必ず意識する必要がある材料は、
政府の財政政策、日銀の金融政策であり、
財政、金融が、緩和中なのか(アクセルを踏んでいるのか)、
引き締め中なのかは(ブレーキを踏んでいるのか)、
極めて重要です。
材料はこの点は必ず意識しますが、その他の材料は、
繰り返しになりますが、「取るに足らないどうでもよい事」と考えても不都合は特にありません。

1日は24時間と限りがあり、1日中相場に張り付いているわけにはいきませんので
限られた時間の中で勝ちを狙うためには、相場での勝ちに役立たないものは見ずに、
必要なものにはしっかりと時間をかけてチェックするようにしております。

証券口座の運用状況

証券口座の運用状況は上図の通りです。
3月12日にプットオプションをSQ決済し、利益確定となりましたので、
松井証券の投機用口座の残高は運用開始当初から10か月間で5倍超に増加しました。
目標は決めておらず、淡々と利益を追求するのみです。
中長期投資用口座は、この先でバブルに発展した場合に確実に恩恵を受けられるように
相場の要所ではポジションを積み増し続けます。