暴落後の自律反発時の注目点と、高田の日経225オプションのポジション状況




暴落後の自律反発時の注目点

昨夜の日経225先物は27130円まで下落した後に大幅反発しております。
この値動きは、暴落後の自律反発の値動きであり、自律反発時の注目点は下記の通りです。

(1)大きな戻り、大底を打った後の上昇であれば、この先で日経平均は5日移動平均線と日足ボリンジャーバンド(25)の-1σを終値ベースで、陽線で上回り、翌日も5日線と-1σを維持する。また、暴落前のもみ合いの下限であった28300円~28400円を上回ってから、この水準が下値支持となる。

(2)この5月中~6月上旬で、更なる暴落が起こる場合は、この先で日経平均は5日移動平均線と日足ボリンジャーバンド(25)の-1σを終値ベースで超えられないか、超えたとしてもその当日の日足が陰線となり、翌日は5日移動平均線と-1σを割り込む下落が起こる。ザラ場ベースでの戻りの限度は、暴落前のもみ合いの下限までとなる傾向があり(上値抵抗になる傾向があり)、それは28300円~28400円である。

以上のように、暴落後の自律反発時に注目する点は、
大きめの自律反発や大底を打った後の上昇なのか、一過性の自律反発なのかの見極めをすることになり、
この見極めのためにチェックするポイントは下記の通りです。
・5日移動平均線
・日足ボリンジャーバンド(25)の-1σ
・上記を終値ベースで上回った日が陽線か陰線かと、翌日の値動き
・暴落前のもみ合いの下限の水準(今回なら28300~28400)

その他のポイントは、
平日毎朝、「日経225先物・オプションの需給分析の実践方法(投資ナビ版)(マガブロ版)」を更新しておりますので、よろしければこちらもご利用ください。

高田の日経225オプションのポジション状況と今後の方針について

5月12日のプット買いについては、昨日の暴落で元本回収できる位置に達しましたので、
ナイトセッションでプット新規売りを行い、元本回収のベアプットスプレッドのポジションが完成しました。

このポジションにより、6月SQ日までの約1か月間は、
コストゼロで暴落に対応できるポジションとなり、
6月SQ値が26750円以下の場合には最大利益494万円となります。
逆に、最大損失はゼロで、手数料抜きでは6万円の利益が確保できる状態です。

私は中長期投資用銘柄は9割型の買い保有を継続しておりますので、
仮に6月SQ日までに株価がさらに暴落する場合は、
このプットオプションのポジションで494万円の利益が得られて、持ち株の値下がり分がある程度ヘッジでき、
逆に、6月SQ日までに株価が上昇する場合は、
このプットオプションのポジションは6万円の利益で保険の役目を終えますが、持ち株は上昇が見込めることになります。

また、昨日の元本回収のプット新規売りで237万円の現金が入ってきましたので、
この資金は、上図の③のコール買いの検討や(ベアプットスプレッドとの合成ポジション)、
デイトレード、または更なる暴落が起こる場合の、個別銘柄の買い下がりの資金に充てる方針です。

日経平均のEPSが最高値を更新

上図の通り、昨日は日経平均のEPSが市場最高値を更新しました。
コロナショック以降の上昇相場では、株価が先に上昇し、EPSの急回復を織り込む形となっておりましたが、
相場は今の状況ではなく、先行きを織り込む形で株価が形成していくことを意識して売買していく必要があります。