こんにちは!高田資産コンサルのみさねむです。
最近、レバナスが流行していますが、ご存じでしょうか?
投資信託の種類ですが、ここ数か月でめちゃくちゃ流行っている気がします。
なんでもとても運用成績が良いとかで、投資信託買付ランキングでも上位に組み込んでいます。

私が口座開設している楽天証券でも、2021年12月時点で投資信託買付ランキングの5位にランクインしています。
つみたてNISAの対象銘柄ではありませんが、最近の流行を知っておきたい上に、
なぜ人気なのかや、初心者にはおすすめできるのかも考えたいと思い、このお題を取り上げることにしました!
「レバナス」って何?つみたてNISAでは買えないの?
投資信託の種類の中で、買付ランキング上位に食い込んでいる「レバナス」ですが、まず、どういう投資信託なのか簡単に見ていきましょう!

NASDAQとは、アメリカの株式市場の一つで、新興企業向けの株式市場です。アメリカの株式市場はNY証券取引所とNASDAQの二種類があります。
NASDAQ指数とは、NASDAQ市場に上場している企業の銘柄を、時価総額加重平均で算出した数値のことです。種類は2つあり、
NASDAQ総合指数(すべての銘柄約3000を数値化したもの)と
NASDAQ100指数(時価総額上位の約100銘柄を数値化したもの)があります。

時価総額加重平均とは、時価総額の大きい銘柄ほど指数内に占める構成比が大きくなる方法で、大きな銘柄であるほど、NASDAQ総合指数の値動きに与える影響が強くなります。
NASDAQ100指数の時価総額上位には、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど世界をリードするIT企業があります。
NASDAQ100指数は時価総額上位の約100銘柄を抜き出しているので、よりハイテク関連・インターネット関連に集中します。

レバレッジとは、てこの原理という意味で、借り入れを利用することで自己資金のリターンを高められることです。
つまり、てこの原理でナスダック指数の本来の動きを上回るリターンを得ることができる投資信託ということです♪

資金力がもっとあれば大きく投資できるのに…と思っている人に朗報!?
つみたてNISAではレバナスは買えない!
つみたてNISAの対象銘柄には制限があります。条件として、
- 販売手数料ゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下
- デリバティブ取引による運用を行っていないこと
などがあり、レバレッジが効いた投資信託は対象外となります。

必然的につみたてNISAでは買えないということです💦
レバレッジは自己資金以上の額を借金をして動かす取引なので、その分リスクも大きくなります。初心者に優しい設定になっているつみたてNISAでは選べない商品なのも納得です。

ちなみに一般NISAでは買い付け可能です♪
なぜ「レバナス」が人気なのか?
2021年12月現在、レバナスの投資信託が大変人気となっています。
その理由は、大変高いリターンを出しているからです。
投資信託の人気シリーズ「iFree」シリーズから、
S&P500インデックスとレバレッジNASDAQ100の基準価額と純資産額のグラフを比べてみましょう。
ちなみに、NASDAQとS&P500の主な違いはこの通りです。

こちらはiFreeレバレッジNASDAQ100のグラフです。
NASDAQ100の2倍の値動きになります。
基準価額は2021年12月時点で4万円を超え、純資産額も凄まじい勢いで増えています。

続いてこちらはiFree S&P500インデックスのグラフです。
こちらも順調に増えていますが、レバナスと比較すると伸び率が低いです。

この2つの結果から分かることは、レバナスの方が圧倒的に伸び率が高く、純資産額も増えて、投資家が集まってきているということです♪

S&P500のハイテク厳選版がNASDAQということなら、なおさらNASDAQの方が良いかもと思えるよね!
レバナスは初心者におすすめできない?
先ほどレバナスがS&P500インデックスよりも高いリターンを出しているグラフを提示しましたが、「初心者にはおすすめではない」ということをよく耳にします。
その理由についてみていきましょう。
レバレッジ2倍はリスクも2倍・それ以上になる
レバナスは、レバレッジをかけて通常の2倍の値動きとなります。当たり前のことですが、指数が+1%の場合、レバレッジ型の場合+2%となります。マイナスの時も同じように2倍のマイナスになります。
しかしただ2倍のマイナスになるのではなく、マイナスが続いた場合やもみ合い相場の場合は、複利の力で大きなマイナスになることがあります。
iFreeレバレッジNASDAQ100のファンド情報ページから、投資リスクの説明図を引用します。

単純にマイナスの相場の場合、当然通常指数よりも大きな値下がりとなります。

実際の値動きはこのように横ばいを繰り返すことが多いと思いますが、通常指数なら-20でおさまるところが、レバレッジ2倍の場合は2倍に複利がかかって―45になっています。

横ばい相場の場合は、通常指数だと損失が出ていないのに対して、レバレッジ2倍の場合は最終的にマイナスになっています。
もみ合い相場が続く場合、レバレッジというだけで損になっていくということです💦
長期投資に向かない・短期向きである
上記にてレバレッジの場合はマイナスになると取り返すことが本当に大変だということをまとめました。
仮に相場がプラスになると予想できる場面でも、まっすぐなグラフではなく、このようにギザギザともみ合いを続けることが多いです。

レバレッジの投資を成功させるには、上昇相場を走り抜ける必要があります。
長期投資だと、もみ合い相場が続いたり下落する局面もあるので、確実に上昇する局面を狙った短期投資がおすすめです。
つまり、つみたてNISAを始めた投資初心者や、相場の予測をすることが難しいと感じる方は、安易に手を出すのは危険かなという印象です💦
まとめ
投資を勉強する中で、今回のレバナスに限らずトレンドの投資方法が気になるということはよくあると思います。
私も楽天レバナスが誕生した時の盛り上がりを見て結構気になりました…!
しかし、私のような投資に使える資金が多くなく相場分析も十分にできない投資初心者は、レバナスに限らずレバレッジ商品のおすすめはできないと思いました。
コロナショック後の上昇のような上昇相場を予想し、底値で購入・短期で売ってしまうことができればレバレッジ銘柄はとても魅力的だと思います✨
レバナスのことを勉強して、私はこれからもつみたてNISAでは分散を意識して堅実にインデックスに投資していこうと思いました♪
ここまでご覧いただきありがとうございます!
次回は「2021年12月つみたてNISA投資信託人気ランキングを見る!」を予定しています♪

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