こんにちは!高田資産コンサルスタッフのいてゅーです!😊
前回から始まりました先物劇場。
前振りだけで終わった前回とは違い、今回は中身のある内容にしていきたいと思います!
どうぞお付き合いください👐🏻🎵


人参の先物取引をすることになったいてゅー。
今回はその取引の中身を展開していきます。🥕💹💴
(画像クリックで拡大できます&内容は一番下のコマからになります)
高田さんが提示してきた1口10㎏で売りたいという意向。
これが最小の単位となるわけで、これを取引単位といいます。
単位は枚(1口=1枚)。
そしていてゅーが20口(枚)欲しいと言いました。
これが取引枚数です。
実際の取引場面でよく出てきます。
そして結構大事です。👍🏻✨
日経225先物取引の取引単位は、
1枚=(日経225の株価)×1000(円)
日経225の株価が30000円と仮定すると、
3000万円の金額が取引されることになります。💴
そして呼値(よびね)と呼ばれる値段の刻みは10円。
1刻み(10円)価格が動いた時の損益は取引単位が1000倍なので10000円となります。
・・・おいおい数字が大きすぎるぜ、と思われた方、
心配ご無用。そんな時はミニサイズ。😉
日経225miniという10分の1に小口化されたものがあるんです。
こちらの取引単位は、
1枚=(日経225の株価)×100(円)
呼値5円なので1刻み動いたら500円の損益になります。
(初心者でもこれならいける!👌🏻👌🏻)

担保金の話が出ました。
これを投資の世界では証拠金といいます。
そして、10%を証拠金率といい、この取引に必要な担保金の総額(=2万円)を委託証拠金必要額といいます。
新規の注文をする時に必要な金額ということです。☝🏻
残りの差額分は人参受渡しの期日に払います。
つまり、この取引を交わすために必要となった金額は2万円だけということになります。このように証拠金を使った取引のことを証拠金取引といいます。 (そのままですね!🐶)
また、約束の日に対象商品と代金の受渡しを行う決済方法を受渡し決済といいます。(そのままですね!🐶)
おっと、ここでまた馬がいいこと言いました。
天候不順で野菜の値が高騰することありますよね。
その場合、現物の価格に合わせていてゅーが支払う金額も後々増えるのでしょうか。
高田さんは「そのための先物取引だから✨」と諭しています。
詳しくみていきましょう。
なので、将来野菜の価格が高騰してもいてゅーが支払う金額は予め決められた20万円で固定されるのです。
そして、この人参受渡しとなる4ヶ月後の9月のことを限月(げんげつ)と言います。
日経225先物に置き換えてみましょう。🔀
- 将来の一定期日(9月限SQ日)に
- (日経225の株価)×1000(円)×取引枚数を
- 現時点で取り決めた価格(=約定価格)で
売買することを約束する取引ということになります。
SQ(Special Quatation)とは特別清算指数といい、最終的な決済期日で決済するための最終清算価格のこと。取引最終日の翌営業日にあたる各限月の第2金曜日のことをSQ日といい、全構成銘柄の始値で計算された値をSQ値という。
先程、日経225の株価が30000円と仮定した場合の②は3000万円になるといいました。ミニでも300万円。
なかなか大きい金額です。
でも日経225先物も証拠金取引のため取引に必要な金額は証拠金だけで良いのです。この少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みをレバレッジといいます。
え?期日(SQ日)が来たらどうするの?💦って思いますよね。
先物取引の特徴として受渡し決済のほかに差金決済(差額決済)というものがあります。
日経225先物は指数なので、現物の受渡しは発生しません。
約定した価格と最終決済価格(SQ値)との差額を受渡すことで取引が成立するのです。⭕(来週マンガ内でも登場します!)
さて、マンガの話に戻ります。
無事先物取引が成立したいてゅーと高田さん。
そもそも先物取引をするメリットとは何なのでしょうか?
それぞれの立場で考えてみましょう。
もくじ
いてゅーの場合

馬たちに売るときは100円/㎏の利益が出るように売りたいなー
現在、無農薬人参の市場価格は1,000円/㎏だとします。
でも将来の価格は誰にもわかりません。
4ヶ月後、市場価格で買い付けて販売するとなると天候不順などの影響で高騰しているかもしれません。仕入れ値が高いうえ、販売利益のためにさらに値段を上乗せしたら売れ残りが出て損失につながりかねません。
高田さんの場合

うちの人参は800円/㎏で採算がとれるんだ
現在の1,000円/㎏という市場価格なら+200円/㎏の利益を出すことができます。
でも 実際に人参ができる4ヶ月後になったら豊作や競合相手の出現などで現在より値下がりしているかもしれません。採算のとれない価格まで達していたら損失につながります。
これらの状況が先物取引をすることによってリスクヘッジできるのです。💪🏻
先物取引をして1,000円/㎏で売買することを取り決めた=価格変動リスクを回避した
値上がりに対する保険をかけた=買いヘッジ
値下がりに対する保険をかけた=売りヘッジ
また、先物取引はこんな使われ方もします。
こちらは現物で人参の取引をする場合の設定です。😉👌🏻
価格変動リスク回避のために人参先物取引の市場でリスクヘッジをします。💹
いてゅーの場合
現物取引のため、将来人参を市場価格で買い付ける予定です。その価格が現在よりも値上がりしていたら損失につながるため、いてゅーが行うのは先物取引市場での買いヘッジです。
具体的には現時点で将来の買い付け数量に相当する先物の買いポジションを建て、将来現物の買い付けを行うときにこの先物ポジションを転売によって決済します。
将来の価格がどのようになったとしても現物取引と先物取引の利益と損失が相殺され、当初の目的である「人参の調達費用を確定して利益を出す」が価格変動にとらわれずに達成できるのです。⭕

高田さんの場合
現物取引のため、将来人参を市場価格で売る予定です。その価格が現在よりも値下がりしていたら損失につながるため、高田さんが行うのは先物取引市場での売りヘッジです。
具体的には現時点で将来の売却数量に相当する先物の売りポジションを建て、将来現物の売却を行うときにこの先物ポジションを転売によって決済します。
こちらも将来の価格がどのようになったとしても現物取引と先物取引の利益と損失が相殺され、当初の目的である「人参の採算がとれるよう売却収入を確保する」が価格変動にとらわれずに達成できるのです。 ⭕

このように、先物取引は将来の予約をする取引なので、物がないために売りから入ることも買いから入ることもできるのが特徴です。✍🏻(なんか不思議ですよね。🐶)
そして世の中のありとあらゆる物がその対象になります。
人参のような商品先物もあれば、試合の勝ち負けや数字が上がるか下がるかだけの実体のないものでも取引の対象になり得ます。
そしてそれらには期日があり、最終的に決済をして損益を確定させるのは同じです。💴✨
先物取引、仕組みがわかるとおもしろいですね~😊日本人が作っただなんて誇らしい💕
次回、現物受渡しから始まる先物劇場の続きを見ていきたいと思います!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
いてゅー🌱
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売買することを約束する取引です。